
お電話でのお問い合わせ03-3433-6080 042-745-3283
有償支給取引とは、外注先に対して材料や半製品などを有償で支給し、その後外注先が加工した後に再度買い戻すといった、自動車業界などで多い取引のことをいいます。有償支給の会計処理に関しては、以下、例題を使って説明いたします。
1. 材料100個(@100円)を掛けで仕入れた。
2. 上記材料のすべてを下請加工業者A社に対し、@100円で有償支給した。
3. A社から部品100個(すべて良品)が納入された(受入価格は@200円)。
4. A社に対し、支給価額と受入価格との差額を現金で支払った。
1.(借)材料 10,000 (貸)買掛金 10,000
2.(借)未収入金 10,000 (貸)材料 10,000
3.(借)部品 20,000 (貸)買掛金 20,00
4.(借)買掛金 20,000 (貸)現金 10,000
未収入金 10,000
1. 材料100個(@100円)を掛けで仕入れた。
2. 上記材料のすべてを下請加工業者A社に対し、@200円で有償支給した。
3. A社から部品100個(すべて良品)が納入された(受入価格は@300円)。
4. A社に対し、支給価額と受入価格との差額を現金で支払った。
5. 支給材料に対する原価と支給価格との差額を交付材料差益として計上した。
6. 交付材料差益を部品勘定に振り替えた。
1.(借)材料 10,000 (貸)買掛金 10,000
2.(借)未収入金 20,000 (貸)材料 20,000
3.(借)部品 30,000 (貸)買掛金 30,000
4.(借)買掛金 30,000 (貸)現金 10,000
未収入金 20,000
5.(借)材料 10,000 (貸)交付材料差益 10,000
6.(借)交付材料差益 10,000 (貸)部品 10,000
以 上
なお、有償支給取引に関しては、新たに適用される収益認識基準での重要なトピックの一つですが、
その内容については、以下の記事をご参照ください。